発泡スチロールの種類
発泡スチロールの素材は、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレンの大きく3つがあります。発泡ポリスチレンと発泡ポリプロピレンは見た目も非常に似ているため、混同されますが、異なる物質のため、マテリアルリサイクルする場合は分別回収が望ましいです。
発泡ポリスチレン
魚箱や梱包材、食品トレイや建材などに使用されています。
魚箱や梱包材は、ビーズ法発泡スチロール (EPS)が使用されていることが多いです。膨らんだ発泡ビーズがくっついてできた素材で、断面には小さな粒々が見えます。これら製法で作られた発泡スチロールは、ポリスチレンの純度が高いです。
食品トレイで使用される場合は、ポリスチレンペーパー (PSP)という素材が用いられます。ハンバーガー容器や刺身や惣菜のトレイなどに使われるPSPは、ラベルの印刷、耐熱性を向上させるために、シートが貼り付けていることがあります。そのため、ポリスチレン以外の素材が混ざっていることがあります。
EPSとPSPを分別することで、より品質の高いポリスチレンをマテリアルリサイクルすることができます。
発泡ポリプロピレン
見た目は、発泡ポリスチレンとそっくりですが、化学構造は異なります。発泡ポリスチレンよりも耐熱性や耐油性に優れています。発泡ポリスチレンが90℃程度で溶けるのに比べて、130℃まで耐えることができます。
電子レンジで加熱するコンビニ弁当いは、ポリプロピレンペーパー(PPP)がよく使われています。 発泡ポリスチレンと同様に、ビーズ発泡はEPP、ペーパーはPPPと呼ばれています。
発泡ポリエチレン
発泡ポリエチレンは、リンゴやメロンを保護する網目の発泡物などに使われています。柔らかいのが特徴で、他の二つに比べれば見分けはつきやすいです。
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